OH3の3D表示は、産総研(AIST)の標高タイルを使って地形を立体的に表現する機能です。MapLibre GL JSのTerrain機能を活用し、ブラウザ上でリアルタイムに3D地形を描画します。
2つの3Dモード
- 3D(地形なし) — 地図を平面のまま傾けて3D風に表示。建物や地図ラベルを斜めから見る効果
- 3D(地形あり) — 産総研標高タイルで実際の地形の起伏を立体表示。山・谷・尾根が凹凸で表現される
3D表示ではピッチ(傾き)とベアリング(回転)を操作して、任意の角度から地形を眺めることができます。
右上の「3D」ボタンをクリック
地図右上に表示されている「3D」ボタンをクリックします。
3つのモードから選択
クリックするたびに3Dオフ → 3D(地形なし) → 3D(地形あり) → 3Dオフの順に切り替わります。
自動ピッチ設定
3Dモードに切り替えると、自動的にpitch 60°に設定され、地形を斜め上から見下ろす視点になります。
3Dオフに戻すと
3Dオフに切り替えると、ピッチが0°(真上から見下ろす視点)に戻り、通常の2D地図表示に戻ります。
3Dモード時に表示されるコントローラーで、ピッチ(傾き)とベアリング(回転)を操作できます。
操作のコツ
- ピッチの範囲 — 0°(真上)〜 85°(ほぼ水平)
- 長押し — ボタンを長押しすると連続的に値が変化します
- マウス操作 — 右クリック+ドラッグでもピッチと回転を操作可能
標高強調は、地形の起伏を誇張して表示する機能です。平坦な地形でも微地形を把握しやすくなります。
設定方法
基本設定 → 操作タブ → 標高強調スライダーから調整します。
標高強調の目安
- 1.0倍 — 実際の標高比率。通常の3D表示
- 1.5〜2.0倍 — 丘陵地帯の微地形を確認するのに最適
- 3.0〜5.0倍 — 平野部でも河岸段丘や台地が明瞭に
- 10.0倍 — 最大強調。地形の構造を大きく誇張して表示
注意
標高強調は3D(地形あり)モード時のみ有効です。3Dオフや3D(地形なし)では効果がありません。
陰影設定(HillshadePanel)では、地形に光と影の効果を与えて立体感を強調します。4つのプリセットと細かなカスタマイズが可能です。
4つのプリセット
陰影方式
詳細設定
プリセットをベースにカスタマイズ
まずプリセットを選択してから、強調度や光源の方位を微調整するのがおすすめです。プリセットは各パラメータの初期値を一括設定するため、効率よくカスタマイズできます。
3D表示の状態はURLパラメータに保存されるため、現在の3D表示をそのままURLで共有できます。
URLパラメータ一覧
URL例
?terrain=1&terrainLevel=1.5&pitch01=60&bearing=0
地形あり3D、標高強調1.5倍、ピッチ60°、北向き
共有のコツ
ブラウザのアドレスバーのURLをそのままコピーするだけで、位置・ズーム・3D状態が含まれたURLを共有できます。受け取った側も同じ3D視点で地図が表示されます。
陰影設定をキーボードから素早く操作できるショートカットキーが用意されています。
効率的な操作
キーボードショートカットを使うと、3D地図を眺めながらリアルタイムに陰影の調整ができます。特に光源の方位を少しずつ変えて最適な角度を探すときに便利です。
3Dジオラマは、地図上でフリーハンドで囲んだ範囲をThree.jsでジオラマ風の3Dモデルとして表示する機能です。航空写真のテクスチャが自動的にマッピングされ、建物の3D表示やミニチュア効果も適用できます。
フリーハンドスケッチを開く
左パネルのスケッチアイコンからフリーハンドスケッチを起動します。
範囲をフリーハンドで囲む
地図上でジオラマにしたい範囲をフリーハンドで囲みます。地形がある程度ズームされた状態で描画してください。
3Dジオラマが自動表示
描画完了後、標高データの取得とテクスチャのレンダリングが行われ、3Dジオラマが自動的に表示されます。
3Dジオラマの機能
- 航空写真テクスチャ — 囲んだ範囲の航空写真を自動マッピング
- PLATEAU建物立体化 — PLATEAU対応エリアでは建物が3Dで表示
- ミニチュア効果 — ティルトシフト風のミニチュアモデル表示
- 強調倍率 — 地形の高低差を誇張表示(0.5〜10倍)
- 海面上昇シミュレーション — 2D地図の海面上昇レイヤーと連動。ジオラマ内スライダーで水位をリアルタイムに変更でき、水深に応じた着色と水面プレーンで浸水状況を立体的に確認
- STLエクスポート — 3Dモデルを STL 形式でダウンロード(3Dプリンタ対応)
3Dジオラマの操作
海面上昇シミュレーション(3D連動)
2Dの海面上昇シミュレーションレイヤーをONにした状態でジオラマを起動すると、ジオラマ内に海面スライダーが表示されます。
- 水面プレーン — 半透明の水面が海面の高さに配置され、水位の変化に連動して上下
- 深度オーバーレイ — 水面より低い地形が水深に応じたグラデーションで着色(浅い=薄い青、深い=濃い紺)
- 2D/3D同期 — ジオラマ内スライダーの変更は2D地図にもリアルタイムに反映。逆も同様
- スライダー範囲 — 2D地図で設定した値を中心に、上下100mの範囲で微調整が可能
URLで3Dジオラマを共有
3Dジオラマの画面にあるURLボタンを押すと、現在のカメラアングル・強調倍率・ミニチュア状態を含んだURLがクリップボードにコピーされます。このURLを開くと、同じ視点で3Dジオラマが再現されます。
おすすめの使い方
山岳地形を囲んでミニチュア効果をONにすると、精巧なジオラマ模型のような表示になります。STLエクスポートと組み合わせれば、3Dプリンタで実際の地形模型を作成できます。
断面図のルートに沿った地形をThree.jsで3Dモデル化して表示する機能です。断面図パネルからルートを描くと、D3チャートとともに3D断面図が自動的に表示されます。
3D断面図の特徴
- 航空写真テクスチャ — ルート沿いの地形に航空写真を自動マッピング
- マーカー表示 — 始点・終点・最高点・最低点にマーカーを配置
- D3チャート連動 — チャート上のホバー位置が3Dモデル上にもリアルタイム表示
- 強調倍率 — 地形の高低差を誇張表示(0.5〜10倍)
- STLエクスポート — STL 形式でダウンロード
操作方法やURL共有は3Dジオラマと同じです。詳しくは断面図ガイドの3D断面図セクションをご覧ください。
🏔️ 山岳地形の可視化
3D(地形あり)で山岳地帯を表示し、標高強調を1.5〜2.0倍に設定。陰影をCrispプリセットにすると、尾根・谷・斜面の構造が明瞭に把握できます。登山計画やルート確認に活用できます。
🚨 防災(土砂災害リスクの立体把握)
急傾斜地や土石流の危険区域を3D表示で確認。標高強調を高めに設定することで、地形の傾斜や谷筋を直感的に把握でき、土砂災害リスクの評価に役立ちます。
📊 プレゼン(クライアント向け3D表示)
Sunsetプリセットで印象的な3D地図を作成し、URLで共有。クライアントや関係者に対して、開発予定地の地形をわかりやすく説明できます。
📐 測量(地形確認)
現場の地形を事前に3Dで確認。標高強調で微地形を把握し、測量計画の立案や現場の下見に活用できます。陰影設定で地形の起伏を強調すると、等高線では読み取りにくい地形の特徴が見えてきます。
3D表示を体験してみましょう
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