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地形解析レイヤー

色別標高図・傾斜量図・傾斜方向図・曲率図・陰影起伏図・海面上昇シミュレーション

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地形解析レイヤーとは

地形解析レイヤーは、OH3のレイヤーツリーから選択できる地形解析系の拡張レイヤーです。産総研(AIST)の10mメッシュ標高タイルをリアルタイムで解析し、地形の特徴を色分け表示します。

全6種類のレイヤー
  • 色別標高図 — 標高を色で表現
  • 傾斜量図 — 地表面の傾斜角度を色分け
  • 傾斜方向図 — 斜面の向きを色分け
  • 曲率図 — 地表面の曲がり具合を色分け
  • 陰影起伏図 — 光源からの陰影で地形表現
  • 海面上昇シミュレーション — 海面が上昇した場合の浸水域を表示

各レイヤーは用途に応じたプリセットを用意しており、色分け範囲や陰影のON/OFFなどを簡単に切り替えられます。

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Section 2

色別標高図(extDemTint)

標高を色で表現するレイヤーです。低い場所から高い場所まで、連続的なグラデーションで色分け表示します。

プリセット一覧

プリセット標高範囲用途
沿岸0-50m沿岸部の微地形把握、津波浸水域の推定
低地0-200m平野部の標高差、河岸段丘の識別
山地0-3000m山岳地帯の標高分布、登山計画
GSI標準色0-3000m国土地理院の標準色に準拠
火山0-3776m火山地形の標高分布
連続グラデーション表現

色は連続的に変化するため、標高差を滑らかに把握できます。等高線では読み取りにくい微地形も、色の変化で直感的に理解できます。

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Section 3

傾斜量図(extDemSlope)

地表面の傾斜角度を色分け表示します。緑→黄→赤のグラデーションで、傾斜が急になるほど赤く表示されます。

プリセット一覧

プリセット角度範囲用途
汎用0-60°一般的な傾斜量の把握
都市計画0-30°細分宅地開発、道路計画(10°、15°、20°を細かく区分)
登山0-90°登山ルート計画(30-45°の雪崩危険帯を黄橙表示)
陰影ON/OFF切替

陰影をONにすると、傾斜量図に陰影起伏図を重ねて表示できます。傾斜の角度と地形の凹凸を同時に把握できるため、より詳細な地形分析が可能です。

急傾斜地の注意

傾斜が30°を超える場所は土砂災害のリスクが高まります。特に都市計画プリセットでは、建築制限のかかる傾斜角度(30°以上)を赤系統で表示します。

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Section 4

傾斜方向図(extDemAspect)

斜面の向きを色分け表示します。北向き、南向きなど、斜面がどの方向を向いているかを色で識別できます。

プリセット一覧

プリセット色分け基準用途
8方位北=青、東=緑、南=赤、西=紫方位の基本的な把握
日射南向き=暖色、北向き=寒色日当たり分析、太陽光発電適地選定
風向き北西冬季風=青、南東夏季風=橙季節風の影響分析、風力発電適地選定
陰影ON/OFF切替

傾斜方向図でも陰影の切替が可能です。斜面の向きと地形の凹凸を同時に確認できます。

日射プリセットの活用

日射プリセットでは、南向きの斜面が暖色(赤・橙)で表示されます。農地や住宅地の適地選定、太陽光パネルの設置計画に活用できます。

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Section 5

曲率図(extDemCurvature)

地表面の曲がり具合を色分け表示します。凸状の地形(尾根・山頂)と凹状の地形(谷・窪地)を識別できます。

プリセット一覧

プリセット解析内容用途
総合曲率凸=暖色、凹=寒色尾根・谷の基本的な把握
縦断曲率斜面の縦方向の曲率流速分析、土砂流出リスク評価
横断曲率斜面の横方向の曲率集水分析、谷地形の識別
陰影ON/OFF切替

曲率図でも陰影の切替が可能です。曲率と地形の立体感を同時に確認できます。

縦断曲率と横断曲率の違い

縦断曲率は斜面を上下方向に見たときの曲がり具合で、水の流速や土砂の移動に影響します。横断曲率は斜面を左右方向に見たときの曲がり具合で、水の集まりやすさ(集水性)を示します。

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Section 6

陰影起伏図(extDemHillshade)

光源からの陰影で地形を表現します。光と影の効果で、地形の立体感を強調します。

プリセット一覧

プリセット光源設定用途
方位90°、高度30°東から差す朝日の陰影
方位315°、高度45°北西から差す昼の光(標準的な陰影)
夕方方位315°、高度25°夕方の低い光源で長い影
陰影の見方

光源の方位と高度を変えることで、地形の見え方が大きく変わります。光源の方位は0°=北、90°=東、180°=南、270°=西です。光源の高度が低いほど影が長くなり、地形の凹凸が強調されます。

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Section 7

海面上昇シミュレーション(extSeaLevel)

海面が1m〜1000m上昇した場合の浸水域を表示します。スライダーで水位を調整し、リアルタイムに浸水範囲を可視化できます。

レイヤーを選択 レイヤーツリーから「海面上昇シミュレーション」を選択します。
水位をスライダーで調整 設定パネルのスライダーで海面上昇の高さを1m〜1000mの範囲で調整します。
リアルタイムで浸水域を確認 スライダーを動かすと、リアルタイムに浸水範囲が更新されます。現在の標高より低い場所が青色で表示されます。
3Dジオラマとの連動

海面上昇レイヤーをONにした状態で3Dジオラマを起動すると、ジオラマ内にも海面スライダーが表示されます。半透明の水面プレーンと、水深に応じた地形着色(深い=濃い青、浅い=薄い青)により、浸水状況を立体的に確認できます。2Dスライダーとジオラマスライダーはリアルタイムに同期します。

注意

このシミュレーションは標高データのみに基づく簡易的なものです。実際の津波や高潮の浸水範囲とは異なる場合があります。防災計画には専門機関のハザードマップを使用してください。

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活用事例

🚨 防災(急傾斜地・土石流危険地の把握)

傾斜量図で30°以上の急傾斜地を抽出し、土砂災害のリスクエリアを把握。傾斜方向図と組み合わせることで、土石流の流下方向も予測できます。縦断曲率図では谷地形の集水性を確認し、鉄砲水のリスクも評価できます。

🏗️ 土木(切土盛土計画)

色別標高図で現況の標高分布を把握し、切土・盛土の計画を立案。傾斜量図で造成可能な範囲を確認し、急傾斜地を避けた計画を作成できます。曲率図で尾根・谷の位置を確認し、排水計画にも活用できます。

🌾 農業(日射分析で適地選定)

傾斜方向図の「日射プリセット」で南向きの斜面を抽出し、日当たりの良い農地を選定。傾斜量図で10°〜20°の緩やかな斜面を確認し、果樹園や茶畑の適地を探せます。横断曲率図で谷地形を確認し、水田に適した場所も把握できます。

📚 教育(地形学習)

色別標高図で山地・平野の標高差を学習。傾斜量図で川の流れや谷の形成を理解。曲率図で尾根・谷の概念を視覚的に学べます。海面上昇シミュレーションで、地球温暖化の影響を実感できます。

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