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ジオリファレンス ガイド

古地図・航空写真・図面を現代の地図に正確に重ねる
たった2クリックで位置合わせ完了

OH3を開いて試す
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ジオリファレンスとは

ジオリファレンス(位置合わせ・幾何補正)とは、位置情報を持たない画像に地理座標を割り当て、現代の地図上に正確に重ね合わせる作業です。

OH3のジオリファレンス機能を使えば、画像と地図でそれぞれ同じ場所をクリックするだけで位置合わせが完了します。専門知識やGISソフトのインストールは不要です。

こんな画像を地図に重ねられます
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古地図
江戸・明治・昭和の歴史的地図
🛩️
航空写真
戦前・戦後の米軍撮影写真
📐
測量図面
設計図・現場図面・CAD出力
✍️
手書き地図
スケッチ・メモ・フィールドノート
🏗️
建築配置図
建物配置・敷地計画
📊
主題図
ハザードマップ・植生図など
対応画像フォーマット
  • JPEG / JPG — 写真やスキャン画像に最適
  • PNG — スクリーンショットや図面に最適
  • PDF — ページを選択してJPEGに変換後、ジオリファレンス
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基本の使い方

ジオリファレンスの操作は直感的で、最短4クリック(2つの対応点)で位置合わせが完了します。

画像をドラッグ&ドロップ JPEG・PNG・PDFファイルを地図上にドロップすると、ジオリファレンス画面が開きます。左側に画像、右側にGCP(地上基準点)テーブルが表示されます。
画像上の特徴点をクリック 画像の中で、地図上の場所と対応できるポイントをクリックします。Image (px)座標が自動で記録されます。
地図上の同じ場所をクリック 背景の地図上で同じ場所をクリックします。赤い番号付きマーカーが配置され、Map (lng, lat)座標が自動入力されます。座標は手入力でも修正可能です。
繰り返してプレビュー 2点以上の対応点を設定したら、プレビューボタン(目のアイコン)で重なり具合を確認。透過スライダーで現代の地図と比較できます。
アップロードまたはダウンロード クラウドにアップロードしてOH3上で表示するか、ワールドファイル付きZIPでダウンロードしてQGIS等で利用できます。
特徴点の選び方のコツ

時代を超えて変わらない場所を選ぶのがポイントです。

  • 交差点 — 道路の交差パターンは長期間変わりにくい
  • 川の合流点 — 自然地形の目印として安定
  • 歴史的建造物 — 寺社仏閣・城跡・灯台など
  • 海岸線の岬 — 埋め立て前でも変わりにくい突端部
  • 鉄道の分岐 — 路線が残っている区間は目印に最適
対応点はなるべく画像全体に分散させる

画像の一箇所に対応点が集中すると、離れた場所の精度が低下します。画像の四隅に近い場所にも対応点を配置すると、全体的に精度の高い位置合わせができます。

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変換方式

OH3は設定した対応点(GCP)の数に応じて、自動で最適な変換方式を選択します。

対応点の数変換方式特徴
2点 相似変換 回転+拡大縮小+移動。形を維持したまま位置を合わせる。最もシンプル
3点 アフィン変換 傾き(せん断)補正にも対応。スキャン時の歪みを補正可能。ロバスト推定で外れ値に強い
4点以上 TPS(薄板スプライン) 非線形ワープ。部分的な歪みも柔軟に補正。古地図のように均一でない歪みに最適
どの変換方式を使えばいい?
  • 現代のスキャン画像(歪みが少ない) → 2〜3点で十分
  • 古地図・手書き地図(不均一な歪みがある) → 4点以上でTPS推奨
  • 航空写真(レンズ歪みがある場合) → 4〜6点で高精度
TPS(薄板スプライン)とは

薄い金属板を曲げたときの変形を数学的にモデル化した手法です。対応点を正確に通りつつ、それ以外の部分は滑らかに変形させます。古地図のように場所ごとに異なる歪みを持つ画像の補正に威力を発揮します。

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プレビュー&調整

対応点を2つ以上設定すると、プレビュー機能で変換結果をリアルタイムに確認できます。

プレビュー操作

マスク(トリミング)機能

画像の不要な部分(余白・凡例・タイトル部分など)を除外できます。

プレビューで位置がずれていたら

プレビューモードを解除して編集モードに戻り、対応点を追加・修正してください。GCPテーブルで座標値を直接編集することも可能です。対応点が多いほど精度が向上します。

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エクスポート&保存

ジオリファレンスした画像は、クラウド保存またはファイルダウンロードで活用できます。

クラウド保存

アップロードボタン(雲のアイコン)をクリックすると、ジオリファレンス済みの画像がOH3に保存されます。保存した画像はマイルームからいつでも呼び出して地図上に表示できます。

ZIPダウンロード

ダウンロードボタンをクリックすると、以下のファイルがZIPアーカイブでダウンロードされます。

ZIPに含まれるファイル
  • 画像ファイル — ジオリファレンス(TPS時はワープ済み)のPNG/JPEG
  • ワールドファイル — 画像の地理座標情報を記述したテキストファイル

ワールドファイルとは

ワールドファイルはESRI社が策定した業界標準形式で、画像の1ピクセルが地球上のどこに対応するかを6つのパラメータで記述します。QGIS・ArcGIS・Google Earthなど主要なGISソフトで読み込めます。

拡張子対応画像
.pgwPNG画像
.jgwJPEG画像
.tfwTIFF画像
.wld汎用(フォールバック)
QGISで読み込むには

ダウンロードしたZIPを解凍し、画像ファイルとワールドファイルを同じフォルダに配置してください。QGISで画像ファイルをドラッグ&ドロップすれば、自動でワールドファイルが読み込まれて正しい位置に表示されます。

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活用事例

📜 古地図の重ね合わせ

江戸時代・明治時代・昭和初期の地図を現代の地図に重ね、まちの変遷を可視化。

🛩️ 戦前航空写真の分析

スタンフォード大学公開の外邦図や、国土地理院が公開する米軍撮影航空写真を重ね合わせ。

📐 測量・建設

🏫 教育・研究

🏡 不動産・都市計画

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操作リファレンス

ツールバー

アイコン機能説明
👁️ 目プレビュー変換結果をプレビュー表示
☁️ 雲クラウド保存OH3に画像を保存
⬇️ 矢印ZIPダウンロード画像+ワールドファイルをZIPで保存
↩️ 戻る元に戻す最後の操作を取り消し
↪️ 進むやり直し取り消した操作をやり直し
🗑️ 消去全クリア画像・GCP・マスクを全てリセット
✂️ 切抜マスク四角形マスクで画像を切り抜き
🚫 解除マスク解除設定済みマスクをクリア

キーボードショートカット

ショートカット機能
Ctrl + Z(Mac: Cmd + Z)元に戻す
Shift + Ctrl + Z(Mac: Shift + Cmd + Z)やり直し

GCPテーブル

画面右側のGCP(地上基準点)テーブルでは、設定済みの対応点を一覧表示します。

ログインが必要です

ジオリファレンス機能を使うにはOH3へのログインが必要です。Googleアカウントまたはメールアドレスで簡単にログインできます。

ジオリファレンスを試してみましょう

JPEG・PNG・PDFファイルを地図上にドラッグ&ドロップするだけで始められます

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